【9月21日 AFP】ロシアのアレクセイ・ゴルデーエフ(Alexei Gordeyev)農相は20日、今後3年以内に食料輸入を半減すると発表した。ロシア通信(RIA)が伝えた。

 ゴルデーエフ農相は、「市場で輸入食料が占める割合を2割にまで削減する目標に取り組んでいる。現在は、輸入が全体の4割を占めている」と述べた。

 8月末に、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は、世界貿易機関(World Trade OrganizationWTO)への加盟交渉で合意した鶏肉など肉類や工業製品などのいくつかの品目について、不公平であるとして履行を停止すると語っていた。

 インタファクス(Interfax)通信によると、プーチン氏は、WTOへの加盟が承認されれば、履行停止を解除するとの考えを示していた。

 ロシアのWTO加盟に対してグルジアは、2006年からロシアがワインやミネラル水といったグルジア産品の輸入に対して厳しい規制をかけたことを受けて、反対を表明していた。

 WTOへの新たな加盟には、全加盟国153か国の承認が必要とされているため、WTO加盟国であるグルジアはロシアの加盟に対して拒否権をもっていることになる。

 18日には、米国のコンドリーザ・ライス(Condoleeza Rice)国務長官が、今年8月7日のロシア軍のグルジア進攻やロシアのその他の行動に触れ、「ロシアのWTO加盟については再検討が必要となった」と演説していた。(c)AFP