【7月15日 IDO Securities】 4月高値を起点に修正、1.6000が上値抵抗となっているユーロドルだが、米財務省とFRBがファニーメイとフレディマックに関する救済策を発表したにも関わらず、米銀ナショナルシティが急落後一時取引停止になるなど信用懸念が払拭されるには至らず、株売り・ドル売りから、再び1.6000を目指す展開となっている。
 2007年11月高値からの修正の際は、3ヶ月の保合い以降、上に放れた。今回も日柄的には、今月末で保合い期間は3ヶ月となる。1.6000の攻防が、短期的な焦点となっており、上放れた場合は、テクニカル面からの買いが入りやすい地合だ。
 ユーロとの相関の高い商品市況は、NY金が950ドルの上値抵抗を抜けて上げ加速となっており、NY原油も新たに発生したトロピカルストームの行方次第では史上最高値更新も有り得る状況だ。今週は米金融機関の決算も相次ぐ。
 1.6000の攻防に注目したい。

(投資情報部 菊川弘之)
NPO法人日本テクニカルアナリスト協会検定会員(CFTe)ラジオNIKKEI(北浜流一郎・菊川弘之の朝一投資大学)をはじめ、時事通信等でアナリストの目、テクニカル分析情報を掲載。ブルームバーグTV、日経CNBCなど多数のメディアにも出演中。商品先物関係のアナリストとして著名だが、日経平均先物オプション取引や外国為替取引の分析でも定評がある。

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