【7月1日 AFP】米司法省は30日、スイス金融大手UBSに脱税目的で預金しているとみられる米国人顧客の口座情報の取得を目指していると発表した。

 司法省は、米連邦裁判所に対し、米内国歳入庁(Internal Revenue ServiceIRS)によるUBSの召喚を可能とする裁判所命令を要請した。脱税調査を目的としたUBSの米国人顧客の情報取得が狙い。

 今回の要請は、6月中旬にUBS行員だったBradley Birkenfeld被告が、米フロリダ(Florida)州の裁判所で、富裕層の米国人顧客らの脱税をほう助したと陳述したことから進展した。

 司法省によると、Bradley Birkenfeld被告は公判で、米国人顧客の「無申告」資産約200億ドル(約2兆1100億円)がUBSに預金されていると主張した。(c)AFP