【5月29日 AFP】中国の国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)は29日、中国特産の蒸留酒・白酒の国内第3のブランドが、四川大地震でそのストックの大半を失ったと報じた。

 報道によれば、震源地に近い四川(Sichuan)省綿竹(Mianzhu)を拠点とする剣南春グループ(Jiannanchun Group)は、12日の大地震で最大の貯蔵庫が倒壊する被害にあった。Qiao Tianming会長は、地震で失われた酒は、同社が供給する量の4割に当たると話す。白酒は陶磁器に入れて寝かせるため、地震の破壊力にはことのほか弱い。

 白酒が商品になるには少なくとも2年間の熟成期間が必要なため、同社は地震の影響を早くても2010年まで引きずることになるとみられている。(c)AFP