【4月21日 AFP】北京国際モーターショー(2008 Beijing International Automotive Exhibition)が20日、8日間の日程で開幕した。一般公開は22日からで、期間中は60万人の来場者が見込まれている。

 不況にあえぐ世界各国の自動車市場をよそに、中国市場の2008年1-3月期の販売実績は20%増の185万台と好調。主要自動車メーカー各社は、モーターショーを機に市場シェア拡大を狙う。

 今年は約900台の新車が展示され、ハイブリッド車や電機自動車など環境に配慮した車も発表される。

 米ゼネラル・モーターズ(General MotorsGM)や独フォルクスワーゲン(VolkswagenVW)、米フォード(Ford)、独BMWなど米欧の大手各社は、急拡大する需要に応じるため中国国内の工場の拡張を発表した。

 07年に前年比18.5%増の103万台を売り上げ、3年連続で中国市場シェア首位のGMは、高まる個人需要に新車の投入で対応。市場販売量を今後3年間で50%増やす計画を表明。8月の北京五輪を前に同社初のハイブリッド車「ビュイック・ラクロス(Buick LaCrosse)」を、09年前半には「キャデラック・エスカレード(Cadillac Escalade)」を投入する。

 一方、1985年に海外メーカーとして初めて中国市場に参入したVWは、08年の販売目標を100万台超とし、GMから首位の座を奪還したい構えだ。

 業界専門家によると、経済が急速な発展を続けるなか、中国の08年の自動車生産台数および販売台数はともに2ケタ成長を続け、1000万台に到達する見込み。(c)AFP