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サイクロン直撃のバングラデシュ、グラミン銀行の債務者に破産の危機

  • 2007年11月24日 19:04 発信地:Amtola/バングラデシュ
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  • バングラデシュをサイクロン「シドル」が直撃
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2007年11月23日、バングラデシュ南部湾岸沿いバルグナ(Barguna)地方Amtola村の自宅で、被災した脱穀機を調べるBilkis Begumさん。(c)AFP/Farjana KHAN GODHULY

【11月24日 AFP】15日にバングラデシュを襲った大型サイクロン「シドル(Sidr)」で、2006年にノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行(Grameen Bank)の融資を受けて事業を行っていた人々が破産の危機に直面している。

■20年間の勤労の成果が水の泡に

 首都ダッカ(Dhaka)の南200キロ、ベンガル湾に面したバルグナ(Barguna)地方Amtola村に住むBilkis Begumさん(40)は1985年、自分の村でグラミン銀行の融資が受けられるようになってすぐに申し込んだ。融資で小さな店を始め、脱穀機とキンマ農園を購入。持ち前の商才に加え、一生懸命に働いたおかげで、事業は次々と成功した。

 しかし、サイクロン「シドル」で、推定で50万-70万タカ(約79万-110万円)の価値のあった事業の一切を失った。

「事業はうまくいっていたのに、わたしはすべてを失ってしまった」とBilkisさんは嘆く。

 サイクロンによる高潮が村を襲ったとき、Bilkisさんは木に登って助かった。だが、着の身着のままで何も持たずに逃げたため、いまは家族の食糧を手に入れるのにも苦労している。もちろん、未払いの8万タカ(約12万円)の債務残高の返済も不可能となった。

■「返済はいつまででも待つ」とグラミン銀行

 同様に被災したグラミン銀行の債務者は数千人に上ると見られるが、被災地を視察した同銀の創始者ムハマド・ユヌス(Muhammad Yunus)氏は、債務取り消しはできないとの立場だ。

 ユヌス氏はAFPの取材に、「いま債務を取り消せば、人々は何かが起こるたび、たとえば家が火事になったなどの場合にも、債務取り消しを求めるようになってしまう」と説明した。

 その代わり、グラミン銀行はサイクロンで被災した債務者に対し、家の再建費用に最高で1万タカ(約1万6000円)の無利子の融資を提供する。また、債務残高についても、支払いには必要なだけの時間的猶予を与え、事業再建のための新しい融資も行うという。

 ユヌス氏は、「債務者には、返済できるときに返済すれば構わないと言っている。必要なだけ期限は延期する」と述べた。

 Bilkisさんは、少なくともこの先1年間は、返済を検討することすら無理だと考えている。(c)AFP/Sam Taylor
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