【5月27日 AFP】中国の教育省は、好調な国内株式市場で売買をしようとする大学生に対し、株取引きを行わないよう求めている。国営通信社の新華社(Xinhua)が25日に伝えた。

 同通信社の報告によると、同省のWang Xuming報道官は25日夜「大学生の本分は学業と仕事に必要な基盤作りであり、株式投資を行うことは適切でない。貴重な時間と労力が浪費される」と発言。同省は、多くの学生が活況な株式市場に資金を投じていることに警戒していると続けた。

 またXuming報道官は、学生の多くは両親から養ってもらっており、株式投資を行い多額の金銭的リスクを負う余裕はないと述べる。

 時価総額は2006年1月から3倍に膨れあがっており、2007年第1四半期の時点で新たに開口された株式取引口座数は、すでに500万に達し2006年全体の308万を大きく上回っている。報告の中では、国内1700万人の大学生のうち、何人が株式投資を行っているかについては触れられていない。(c)AFP