【9月21日 AFP】メキシコに相次いで上陸した2つのハリケーンによる豪雨災害の死者は101人になり、68人が行方不明になっている。ミゲル・アンヘル・オソリオ・チョン(Miguel Angel Osorio Chong)内相が、エンリケ・ぺニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領と共に被害の視察のため訪れたゲレロ(Guerrero)州の観光地アカプルコ(Acapulco)で20日夜、明らかにした。 

 アカプルコの西に位置する人口約400人の村ラピンタダ(La Pintada)で16日、多くの住民が独立記念日を祝う昼食を取っていた時に大規模な地滑りが発生した。2日後に生存者が無線で近隣の村に連絡して初めて地滑りがあったことが分かったという。

 当局によるとこの地滑りでこれまでに2人の死亡が確認され、68人が行方不明になっている。懸命の捜索作業が続く中、330人以上の住民がヘリコプターでアカプルコに避難したが、一部の住民は行方不明者の安否を気遣って村にとどまっている。

 メキシコでは今週、ハリケーン「イングリッド(Ingrid)」と熱帯低気圧からハリケーンに変わった「マヌエル(Manuel)」に襲われ、市街地や道路、住宅などに甚大な被害が出た。(c)AFP/Leticia PINEDA, Allan Garcia