【9月19日 AFP】メキシコを今週ほぼ同時に襲ったハリケーンと熱帯低気圧による死者が、18日までに80人に増えたことが、当局の発表で分かった。さらにメキシコ付近では新たな熱帯低気圧が発達する可能性があり、当局は警戒を強めている。

 メキシコは今週、ハリケーン「イングリッド(Ingrid)」と熱帯低気圧「マヌエル(Manuel)」に襲われ、当局によると全32州のうち12州で死亡者が出た。南西部ゲレロ(Guerrero)州の山岳地帯で住宅20棟以上が地滑りに襲われ、住んでいた約70人のうち少なくとも18人の遺体が発見されたと地元自治体が発表したことから、死者はさらに増える可能性がある。

 気象当局は、一度は勢力を弱めたマヌエルがシナロア(Sinaloa)州沿岸付近で勢力を強めカテゴリー1のハリケーンに発達したと発表した他、メキシコ東岸で新たな熱帯低気圧が発生する恐れがあると警告している。(c)AFP