【8月28日 AFP】米カリフォルニア(California)州で発生し、人気観光地のヨセミテ国立公園(Yosemite National Park)付近まで迫っている大規模な山火事は27日さらに拡大し、同州史上7番目の規模となった。

「リムファイア(Rim Fire)」と呼ばれているこの山火事で7万2633ヘクタールが焼けたが、3700人以上の消防士が消火に当たっており、同日までに全焼失面積の20パーセントで鎮火した。

 この山火事により、複数の道路やキャンプ場をはじめとする施設が閉鎖を余儀なくされた。また、地球上の最大で最古の生物のうちに数えられるセコイア(アメリカスギ)の巨木群にも火の手が迫りつつある。

 この山火事による灰がサンフランシスコ(San Francisco)の上水道源に到達しているが、地元メディアによると当局は公衆衛生上の問題は生じないと確信している。

 今のところ死傷者は報告されていないが、少なくとも23か所の建造物が倒壊したという。その中には先週の火災発生時に緊急避難が命じられたキャンプ場の施設も含まれ、さらに4500か所が被害に遭う恐れもあると関係者は話しているという。

 ヨセミテ国立公園は同日ホームページで、同公園の大半は被害を受けておらず、比較的煙も少ないと強調。ただし公園内の北部には若干の煙が広がっており、風向きによって状況は変化し得るとしている。(c)AFP