【4月17日 AFP】イラン南東部シスタン・バルチスタン(Sistan Baluchistan)州のパキスタンとの国境付近で16日午後(日本時間同日夜)、マグニチュード(M)7.8の強い地震が発生し、パキスタン当局によると同国側に少なくとも34人の死者が出ている。

 米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)によると、地震の規模はM7.8、震源はシスタン・バルチスタン州のハーシュ(Khash)近郊で、震源の深さは82キロメートルだった。一方、イラン地震センター(Iranian Seismological Center)は地震の規模をM7.5、震源の深さを95キロとしている。揺れはペルシャ湾沿岸地域や、インド首都ニューデリー(New Delhi)でも感じられたという。

 パキスタン南西部バルチスタン(Baluchistan)州マシュカイル(Mashkail)では、地震により家々が倒壊。地元当局職員がAFPに語ったところでは、少なくとも34人が死亡し、80人以上が負傷した。

 イラン当局がファルス(Fars)通信に語ったところでは、20以上の村が「深刻な損害」を受けたという。また、国営イラン通信(IRNA)が伝えた地元当局の話によると、イラン側では16日の時点で少なくとも27人が負傷した。死者の報告は今のところないという。(c)AFP