【4月16日 AFP】(一部更新)イラン南東部で16日午後3時14分(日本時間同日午後7時44分)、マグニチュード(M)7.5の強い地震が発生した。イラン地震センター(Iranian Seismological Center)がウェブサイト上で発表した。被害状況についてはまだ明らかになっていないが、パキスタン側の国境地域で5人が死亡したとの情報も寄せられている。

 同センターによると、地震はパキスタンおよびアフガニスタン国境から約80キロのシスタンバルチスタン(Sistan Baluchistan)州付近で発生した。先刻の報道では震源の深さは約18キロメートルとされた。

 パキスタン側の国境地域では、地震により多くの家屋が倒壊し、少なくとも5人が死亡、負傷者も出ていると地元病院当局がAFPに対し明らかにした。

 一方、米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)によると地震はシスタン・バルチスタン州のハーシュ(Khash)付近で発生したとされ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.8だった。

 イラン赤新月社(Red Crescent Society)の代表はイラン学生通信(ISNA)に対し、被害の状況を把握するために評価チームが被災地へと向かっていることを明らかにした。

 地震の揺れは、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ(Abu Dhabi)やパキスタン・イスラマバード(Islamabad)、首都ニューデリー(New Delhi)を含むインド北部でも感じたとされ、一部では建物から避難する人々の姿も見られたという。(c)AFP