【2月10日 AFP】米北東部を8日から9日にかけて襲った暴風雪の影響で、空の便、鉄道などの交通機関がまひし、数十万人が電気のない生活を強いられたが、9日に入って暴風雪は徐々に収束に向かっている。

 ニューイングランド(New England)地方では30~60センチの積雪とハリケーン並みの暴風に見舞われたが、低気圧は9日午後にはカナダに抜け、カナダの3州に暴風雪をもたらした。

 週末の始まりというタイミングだったため暴風雪の影響は幾分、軽減された。しかし、ほとんど車が通っていなかったとはいえ、道路は非常に危険な状態になった。

■雪による交通事故で死者も

 ニューヨーク(New York)州ポキプシー(Poughkeepsie)では、若い女性が運転する車が雪でコントロールを失い、路肩を歩いていた74歳の男性がはねられて死亡した。

 ニューハンプシャー(New Hampshire)州オーバーン(Auburn)でも、男性の運転していた車がコントロールを失って木に激突。地元当局は車を運転していた男性が死亡したと発表した。

 またマサチューセッツ州(Massachusetts)では、父親と共に車内で暖を取っていた少年が死亡した。マフラーが雪で閉ざされ、車内に充満した一酸化炭素を吸ったことが原因だという。

 メーン(Maine)州ファルマス(Falmouth)の州間高速道路295号線では、視界の悪さと滑りやすい道路状況のため、車両19台が玉突き事故を起こし、複数の人が軽傷を負ったと報じられている。(c)AFP/Sebastian Smith