【3月15日 AFP】(一部更新)東京電力福島第1原子力発電所から放出された放射性物質の影響で、都内では15日午前中に通常よりも大幅に多い放射線量が検出されたが、同日午後には通常のレベル近くにまで減少した。東京都の担当者が同日明らかにした。

 東京都は15日午前10時~11時に 0.809マイクロシーベルトを観測。しかしおよそ4時間後の同日午後には、放射線量は0.075 マイクロシーベルト程度にまで減少した。

 通常のレベルは0.035~0.036マイクロシーベルト程度。一般的なレントゲン1回で浴びるのは20マイクロシーベルトだという。この東京都の担当者は「都内で午前中に通常よりも高い放射線量を検出したが、人体に影響を及ぼすレベルではない」と説明した。

 また、都福祉保健局職員は、放射線量がその後減少して「通常のレベルに近づいているが、注意深く監視する必要がある」と語った。政府は同日、東京から約250キロの距離にある福島第1原発での2回の爆発と火災が発生したことを受けて、同原発周辺の放射線量が人体に影響を及ぼす水準に上昇したと発表していた。(c)AFP