【3月12日 AFP】共同通信(Kyodo)と時事通信(Jiji)は12日、東京電力(Tokyo Electric Power)福島第1原子力発電所1号機で「炉心溶融が進んでいる可能性がある」と報じた。

 共同通信によると、経済産業省原子力安全・保安院(NISA)が、福島第1原発の周辺で放射性物質のセシウムが検出されたと発表した。

 時事通信によると、原子炉冷却水の水位が低下して核燃料棒の一部が水面から一時露出し、消防車を使って水を炉内に注入した。東京電力は時事の取材に対し、水位は回復しつつあると説明した。

 共同の報道に先立ち、AFPの取材に応じた東京電力広報は、「炉心溶融や原子炉の破損はないとみている。原子炉冷却水の水位上昇に努めている」と語っていた。(c)AFP