【8月15日 AFP】中国北西部、甘粛(Gansu)省甘南チベット族自治州舟曲(Zhouqu)県で大規模な土砂災害が発生してから1週間が過ぎた15日、中国全土で追悼活動が行われた。

 北京(Beijing)の天安門広場(Tiananmen Square)では、集まった約1万人が特別に実施された国旗掲揚式を見守ったほか、各地で追悼行事が行われた。深夜零時の直後に多くのウェブサイトのホームページがモノクロ表示になり、15日付の新聞各紙がカラー印刷を取りやめた。

 舟曲県では午前10時(日本時間午前11時)にサイレンが鳴り、1200人を超える犠牲者に3分間の黙とうが捧げられた。国営テレビによると、現場で活動している救助隊員らも作業を中断して黙とうした。その間もシャベルを手放さない隊員もいた。

 捜索活動はその後再開され、白龍江(Bailong River)から流れてきた土砂などの除去や、遺体の収容、感染症予防のための消毒剤の散布などの作業が行われたと、中国国営新華社(Xinhua)通信は報じた。

 中国全土と在外公館で半旗が掲げられ、胡錦涛(Hu Jintao)国家主席ら政府首脳も犠牲者に哀悼の意を表した。報道によると、映画やカラオケ、オンラインゲーム、テレビなど公共の娯楽活動は中止された。

 14日現在、この土石流の公式な犠牲者は1239人で、舟曲県では505人が依然行方不明となっている。(c)AFP