【2月6日 AFP】季節はずれの大雨に見舞われたメキシコで5日、土砂崩れが相次ぎ8人が死亡した。この大雨による死者は子ども7人を含む17人になった。

 中西部ミチョアカン(Michoacan)州オカンポ(Ocampo)近郊では土砂崩れで住宅が埋まり、中にいた6人が死亡した。その隣の町アンガンゲオ(Angangueo)でも土砂崩れで住宅が押しつぶされ2人が死亡した。

 メキシコ連邦政府は、カナダからメキシコまで長距離の渡りをすることで知られるモナーク蝶(Monarch butterflies)の保護区がある同国西部一帯に非常事態を宣言し、救助活動に軍を動員することを決めた。5日、天候は改善したが、当局者はさらに遺体が発見される可能性もあるとしている。

 メキシコが雨期に入るのは数か月先だが、このところ同国中西部は国土の半分を超える広い範囲で予想外の大雨に見舞われた。4日には首都メキシコ市(Mexico City)で下水の放水路から水があふれ、緊急対策が取られる場面もあった。(c)AFP