【1月9日 AFP】南極海で、米環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation SocietySS)」の超高速抗議船「アディ・ギル(Ady Gil)」号と日本の調査捕鯨船が衝突した問題で、シー・シェパードは8日、日本の調査捕鯨船が「海賊行為」を行ったとして同船の船長と乗組員をオランダの検察当局に告訴した。シー・シェパードの代理人の弁護士が明らかにした。

 アディ・ギル号は6日、日本の調査捕鯨船、第2昭南丸(Shonan Maru No. 2)と南極海で衝突して大破し、8日に沈没した。

 弁護士はアディ・ギル号の船体100万ドル(約9300万円)相当の被害を受け、乗組員1人が肋骨を折るけがをしたと主張。オランダで告訴した理由として、シー・シェパードの母船「スティーブ・アーウィン(Steve Irwin)」号がオランダに登録されていることや乗員1人がオランダ人であることを挙げている。

 オランダ検察当局の広報担当者は告訴を受理したことを確認し、本格的な捜査に着手するか決めるための予備的な調査を行うと述べた。(c)AFP