【6月25日 AFP】オーストリア・ウィーン(Vienna)の名所、アルベルティーナ(Albertina)美術館の主要収蔵庫が23日、大雨で浸水し、美術館は24日、95万点に上る収蔵品すべてを避難させると発表した。

 ウィーンをはじめオーストリア各地ではここ数日、大雨が続いており各地で洪水が発生している。

 アルベルティーナ美術館でも、主要収蔵庫の一部で浸水が確認されたことから、今回の決定となった。館長によると、これまでのところ被害を受けた美術品はないという。

 同美術館は毎年100万人が訪れる世界屈指の美術館。収蔵品の中には、デューラー(Duerer)、ミケランジェロ(Michelangelo)、レンブラント(Rembrandt)、シーレ(Schiele)、クリムト(Klimt)など貴重な作品が多々含まれる。

 95万点の避難作戦は25日から。ウィーン外の不特定の避難先に移動させるという。美術品の数が膨大なことから、移動にかかる時間は不明だ。(c)AFP