【9月8日 AFP】ハリケーン「アイク(Ike)」は7日、キューバ東部のオルギン(Holguin)に上陸した。隣国ハイチでは増水した川の氾濫で47人が死亡し、この2週間で相次いで襲来したハリケーンによる死者が600人に達している。

「アイク」は、ハリケーンの強さで2番目に強力な「カテゴリー4」まで発達したあと、現在は「カテゴリー3」に勢力を落としているが、依然として暴風を伴っており、キューバではアイクの上陸に備え、観光客ら外国人9000人を含む80万人以上が避難した。

 ハイチでは、「アイク」の前にもハリケーン「グスタフ(Gustav)」と熱帯性暴風雨「ハンナ(Hanna)」の直撃を受けており、各地で食料や飲料水が不足するなど深刻な人道危機が懸念されている。

「ハンナ」の影響で多大な冠水被害を出したばかりのハイチ第2の都市ゴナイブ(Gonaives)では、現在も救援活動が続けられているほか、バハマのラジオ局報道によると、ハイチ北方のタークスカイコス(Turks and Caicos)諸島(英領)でも負傷者や家屋被害などが出ている模様だ。(c)AFP/Isabel Sanchez