【9月1日 AFP】中国四川(Sichuan)省南部に1日、30日に発生したマグニチュード6.1の地震による被害者の捜索救援活動を強化するため、8000人以上の兵士と予備役が投入された。

 同地震は8月30日、四川省から雲南(Yunnan)省にかけての山間部で発生し、これまでに38人の死亡が確認されている。負傷者は約650人、被害を受けた家屋の数は25万8000軒に上り、体感できるレベルの余震が続いている。

 国営中国新聞社(China News Service)によると、現地に支援部隊が急行する間にも、多くの人ががれきの中から発見され、救出されている。現地では地震発生直後から兵士、警官、消防隊ら2000人が活動を続け、これまでに倒壊した建物の中などから負傷者130人以上を救出した。食糧や飲料水、医療品、避難用のテントなども急ぎ現地に送られているという。

 四川省によると、30日の地震で被害を受けた主な地域は同省会理(Huili)県だったが、1日も余震は続いており、5月の四川大地震で壊滅的な被害を受けた江堰(Dujiangyan)市でも揺れが感じられているという。会理県では今回、これまでに死者25人、負傷者321人が確認されたと新華社(Xinhua)通信は報じている。

 また同攀枝花(Panzhihua)市では死者5人、負傷者132人、四川省の南側、雲南省の楚雄(Chuxiong)県では死者6人、負傷者195人が確認されている。(c)AFP