【6月3日 AFP】ミャンマーを直撃した大型サイクロン「ナルギス(Nargis)」の被災者支援について、国連(UN)が被災から1か月たった現在も約100万人が何の支援も受けていないと主張していることに対し、ミャンマー政府は3日、援助物資は「滞りなく」配布されていると強調した。

 同国の国営新聞「ミャンマーの新しい灯(New Light of Myanmar)」は、食料やテント、医薬品などを必要とする240万人の被災者について「海外からの援助物資は、飛行機で次々と運ばれており、空港で物資を受け取った援助チームが滞りなく被災地に運んでいる」として、被災地支援が順調であることを強調した。

 さらに「ミャンマーは、短期間で被災地支援や復興援助活動を成功させた」とした。

 一方、国連は、被災者の60%がまったく支援を受けておらず、被災地では100万人以上が援助物資を待っている状態だと指摘している。(c)AFP