【5月14日 AFP】(写真追加)中国南西部を襲った四川(Sichuan)省を震源とする大地震で壊滅的被害を受け、孤立していた地域に救援部隊が14日、パラシュートで降下した。町ごと消えて無くなった地域もあり、死者数は2万人を大きく上回るとみられる。

 軍と警察部隊から派遣された救助隊100人は、四川省の山あいにある震源地周辺にパラシュートを使って現地入りした。交通の分断で孤立したこの地域では、これまで飛行機やヘリコプターによる救援物資の投下のみが行われていた。現地からの連絡では、町という町の建物はすべて倒壊しているという。

 死者数はすでに2万人以上に膨れ上がったが、被害を受けた地域からの連絡が入るごとに増加している。

 ニュースサイト四川在線(Sichuan Online)は、震源地に入った部隊の責任者が「家屋が一つも残っていない町もある。すべて跡形もなく押しつぶされた」と話したと伝えた。一方、国営メディアは現地当局者の話として、小さなYingxiu村だけでも7700人が死亡し、生存者は2300人のみと報じた。(c)AFP/Benjamin Morgan