【9月13日 AFP】ケニアで自分の夫を殺害するために暗殺グループを雇った女性が、裁判官の前で夫と仲直りを誓ったことで無罪放免となった。

 13日の現地紙デーリー・ネーション(Daily Nation)の報道によると、フェイス・ワイリム・マイナ(Faith Wairimu Maina)元被告は狙撃グループを雇って夫ジョン・ムティー(John Muthee)さんを銃撃し、遺体を遺棄する計画を練っていた。

 しかし夫のムティーさんはナイロビ(Nairobi)の裁判官の前で「私たちの子どもや家族のために私は妻を許したい。彼女は私の妻であり、子どもたちの母親です」と述べた。

 マイナ元被告が雇おうとしたのはおとり捜査官たちで、手付金として4万シリング(約4万5000円)を払おうとしたところで逮捕された。テレビ局シチズン・ニュース(Citizen News TV)によると、マイナ元被告はグループに、夫ムティーさんの頭を3回撃ってほしいと依頼し、血のついた衣類と夫の銀行カードの暗証番号を持ち帰れば、残りの16万シリング(約18万円)を払うと約束したという。

 警察によれば、浮気をしていたとみられる夫を殺害しようとマイナ元被告が試みたのは2度目か3度目で、これまでは依頼を受けた人物がおじけづき、手付金だけを持って逃走してしまったため実行には至らなかった。

 しかし、マイナ元被告の弁護人によれば、夫婦は関係修復に同意し、裁判所もそのような2人の和解を認めたという。(c)AFP