【8月20日 AFP】米ニューヨーク(New York)市当局は19日、同市史上最多となる200丁以上の違法な銃器を押収したと発表した。

 マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)市長は声明で、今回のおとり捜査による成果は、銃規制に関する同市の強硬姿勢と、「ストップ・アンド・フリスク」と呼ばれる職務質問が功を奏したものだと述べた。同市警が不審者とみなした人物を路上で呼び止め身体検査を行うこの手法については、連邦地裁が先週、合衆国憲法に違反するとの判断を下している。

「ニューヨークは米国で最も安全な大都市だ。だが、銃が犯罪者の手に渡らないようにするための常識的な法律がない他の州から、違法な銃が年々流入している」と、ブルームバーグ市長は指摘。今回押収された銃は、同市から南に車で12時間ほどのノースカロライナ(North Carolina)州とサウスカロライナ(South Carolina)州から持ち込まれたものだった。

 これら2州では、ライフル(小銃)やショットガン(散弾銃)を当局の許可なしで購入することができる。サウスカロライナ州では、拳銃の購入も許可なしで可能だ。さらに両州では、アサルトライフル(自動小銃)の販売が規制されていない。(c)AFP/Robert MACPHERSON