【7月24日 AFP】米証券取引委員会(Securities and Exchange CommissionSEC)は23日、仮想通貨「ビットコイン(Bitcoin)」を通じて450万ドル(約4億5000万円)の投資を集めたテキサス(Texas)州の男性が、「ポンジ・スキーム(Ponzi scheme)」と呼ばれる詐欺を行っていたとして、男性を相手取り民事訴訟を起こした。

 訴えられたのはテキサス州マッキニー(McKinney)のトレンドン・シェーバーズ(Trendon Shavers)氏。SECによれば、シェーバーズ氏はビットコインの売買による低リスクの配当を投資家に約束し、6州以上の66人をだましたという。

 シェーバーズ氏は2011~12年にかけて投資家から当時の相場で450万ドルに相当する70万ビットコインを集めた。シェーバーズ氏は「Pirate」と「pirateat40」という名前でビットコイン建ての投資話を持ちかけていたという。

 だがシェーバーズ氏は実際には売買を行わず、新規の投資家から集めた資金を先行の投資家の配当の支払いや、撤退した投資家の穴埋めに使っていた。また、シェーバーズ氏は、自分の個人口座などに資金の一部を送金し、家賃やギャンブル、商品の購入などに使っていたという。

 SECは、シェーバーズ氏と同氏の運用する「ビットコイン・セービングスアンドトラスト(Bitcoin Savings and Trust)」の資産凍結および終局的差し止め命令、不正利得の返還、罰金などを裁判所に求めている。

 シェーバーズ氏からのコメントは得られていない。(c)AFP