【3月15日 AFP】米司法当局は14日、国際ハッカー集団アノニマス(Anonymous)と共謀して米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)のウェブサイトをハッキングし記事を改ざんしたとして、ロイター通信(Reuters)の編集者の男をカリフォルニア(California)州サクラメント(Sacramento)の連邦裁判所に起訴したと発表した。

 起訴されたのはロイター通信のソーシャルメディア編集長代理、マシュー・キーズ(Matthew Keys)被告(26)で、罪状は元勤務先へのハッキングに関する3件の重罪。有罪なら最長で禁錮10年、罰金25万ドル(約2400万円)の刑に相当する。

 大陪審起訴状によると、キーズ被告は2010年12月、ロサンゼルス・タイムズを所有する米メディア大手トリビューン(Tribune Company)のサーバーへのログイン情報をアノニマスのメンバーに教え、サイトを「めちゃくちゃにしろ」と依頼したとされる。アノニマスのメンバー1人がキーズ被告から教えられたログイン情報を用いてトリビューンのサーバーに侵入し、オンライン版ロサンゼルス・タイムズの記事を改ざんしたという。

 キーズ被告はサクラメントにあるトリビューン傘下のテレビ局「KTXL FOX 40」のウェブプロデューサーだったが、アノニマスにログイン情報を提供する2か月前に解雇されていた。(c)AFP