【2月16日 AFP】恋人を射殺した容疑で逮捕された南アフリカの義足ランナー、オスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)被告(26)が15日、南アフリカの首都プレトリア(Pretoria)の裁判所に出廷し、殺人罪で起訴された。

 パラリンピック陸上短距離の金メダリストのピストリウス被告はバレンタインデーの14日朝、恋人でモデルのリーバ・スティンカンプ(Reeva Steenkamp)さん(29)をプレトリアの自宅で射殺したとして逮捕された。スティンカンプさんは頭部と手に4発の銃弾を受けていたという。

 両足義足のヒーローとして昨年のロンドン五輪で多くに感動を与えたピストリウス被告だが、この日は、スティンカンプさんの死は計画的殺人によるものとの検察側の主張を、被告席でうつむき、むせび泣きながら聞いていた。有罪となれば、同被告には終身刑が言い渡される可能性もある。

 被告の保釈に関する審理は19日まで延期された。

 出廷後、ピストリウス被告は家族とマネジメント会社を通じた声明で、「殺人の容疑に最大級の言葉で異議を唱える」と発表するとともに、スティンカンプさんの遺族らに対し哀悼の意も示している。「リーバと彼女の家族を思い、祈りを捧げたい。この悲劇のなかにあっても、その気持ちは変わらない」(c)AFP/Susan Njanji