【12月25日 AFP】米ニューヨーク(New York)州ウェブスター(Webster)で24日午前6時(日本時間同日午後8時)ごろ、火災現場に出動した消防士が銃撃され、消防士2人が死亡した。

 記者会見したウェブスター警察のジェラルド・ピカリング(Gerald Pickering)署長は「火災に最初に対応した人を陥れるためのわなだったようだ」と述べるとともに、現在いくつかの手がかりから捜査を進めていることを明らかにした。

 ピカリング署長によると、車1台と住宅1棟が燃える火災が発生し、火災現場に到着した4人の消防士が銃撃された。4人はいずれもボランティア消防隊員だった。2人は死亡、残る2人が負傷して地域の病院に運ばれた。負傷した2人の消防士は回復する見込みだという。また、火災に対応した非番の警察官1人も撃たれて負傷した。負傷した消防士のうち1人が無線で助けを呼んだ。

 消防士らを待ち伏せて銃撃したとみられているウィリアム・スペングラー(William Spengler)容疑者(62)は現場で自分の頭を撃って自殺した。ピカリング署長によると、銃撃犯は1人だったとみられている。スペングラー容疑者は1980年に祖母を殺害した罪で禁錮17年の有罪判決を受けていた。

 現場はオンタリオ湖(Lake Ontario)に面した小さな住宅地域。ピカリング署長は「ここは安全なコミュニティーだ。こんな悲劇は恐ろしいとしか言いようがない」と語った。

 米国では、10日前の14日にコネティカット(Connecticut)州ニュータウン(Newtown)の小学校で子供20人と大人6人が殺害される銃乱射事件が起きたばかりで、大半の発展途上国より緩い銃規制について議論が過熱していた。(c)AFP/Brigitte Dusseau