【9月27日 AFP】中国・北京(Beijing)の裁判所は27日、著名な芸術家で体制批判でも知られる艾未未(アイ・ウェイウェイ、Ai Weiwei)氏(55)が脱税疑惑に絡む追徴課税の支払い命令を不服として起こした異議申し立てを、7月に続き却下した。

 言い渡しがあった裁判所前で会見した艾未未氏は、報道陣に対し「最初の決定と変わらない。裁判所は法的手続きを守っていない。私たちが主張を申し立てる機会さえ拒否した」と怒りもあらわに発言。追徴金をめぐって法廷で争える可能性は、今回で絶たれたと語った。

 艾未未氏は自らが設立した「北京発課文化発展(Beijing Fake Cultural Development)」に関連の脱税を指摘され、前年11月に2400万ドル(約1億8600万円)の追徴課税の支払いを命じられたが、これを不服とし、この脱税容疑に関する公判を開くよう求めていた。(c)AFP