【9月10日 AFP】南アフリカの産金大手ゴールド・フィールズ(Gold Fields)は10日、ヨハネスブルク(Johannesburg)西部にある同社の金鉱「KDC」の西地区の労働者ら1万5000人が、9日の夜勤開始とともに違法ストライキを始めたと発表した。KDC西地区の生産活動は全て停止しているという。ストの目的は現段階では不明という。

 KDC金鉱では5日に東地区で、労働組合指導部への抗議として1週間続いた1万2000人による違法ストライキが終わったばかり。

 南アでは3週間前、英資源大手ロンミン(Lonmin)のプラチナ鉱山「マリカナ(Marikana)鉱山」で労組指導部の承認を得ない山猫スト(ストライキ)があり、労働者と警官隊との衝突で44人が死亡している。うち34人が警官隊の発砲で死亡したが、衝突の一因には異なる労組同士の対立もあったという。

 ゴールド・フィールズはオーストラリア、ガーナ、ペルー、南アフリカで8鉱山を操業し、ヨハネスブルクとニューヨーク(New York)の証券取引所に上場している。同社ウェブサイトによれば、金産出量は金換算オンスで年間350万オンスに上る。(c)AFP