【8月23日 AFP】米司法省は21日、西部7州で行われた大規模な麻薬取り締まりで、森林や国立公園などで違法に栽培されていた57万8000本以上の大麻草を押収したと発表した。押収された大麻草は10億ドル(約786億円)以上に相当するという。

 麻薬取締当局と森林管理当局が協力して行ったこの捜査は、7月1日から2か月にわたりカリフォルニア(California)、アリゾナ(Arizona)、アイダホ(Idaho)、ネバダ(Nevada)、オレゴン(Oregon)、ユタ(Utah)、ワシントン(Washington)の7州で行われた。

 違法大麻のほとんどはカリフォルニア州で見つかったもので、州内の96か所から48万4000本以上の大麻草が押収された。栽培場所からは大量のごみや、数キロメートルにわたり伸びるかんがい用水路、大量の肥料や農薬、さらには武器も発見された。カリフォルニア州東部地区(Eastern District)では違法栽培に関与した疑いで14人が逮捕・起訴された。

 大麻栽培に悪用された森林や国立公園では、栽培場所や日照、かんがい用水の確保のために自生植物を取り除いたり、小川の流れが変えられたりする被害を受けており、この先長期間にわたって悪影響が残るとみられている。(c)AFP