【8月9日 AFP】コロンビアの麻薬密輸組織「オフィシナ・デ・エンビガド(Oficina de Envigado)」のリーダー、エリクソン・バルガス(Erikson Vargas)容疑者が8日、同国北東部の都市メデジン(Medellin)で逮捕された。麻薬の密輸や殺人の共謀などの容疑が持たれている。

 コロンビアの国防相によるとバルガス容疑者は近年の同国における最大級の犯罪者の1人で、この10年間に同国で起きた多くの殺人事件に関与したという。警察当局は、近年バルガス容疑者は欧米に麻薬を密輸する中でメキシコの麻薬密売組織セタス(Zetas)との関わりを深めてきたとしている。

 コロンビアのフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領は、バルガス容疑者の逮捕はオフィシナ・デ・エンビガドに大きな打撃を与えたと述べるとともに、同容疑者を米国に引き渡すことを明らかにした。

 バルガス容疑者は前のリーダーが2011年11月にベネズエラで逮捕されたことを受けてオフィシナ・デ・エンビガドのリーダーになっていた。前のリーダーは2011年12月に米国に引き渡された。(c)AFP