【6月6日 AFP】カナダ西部バンクーバー（Vancouver）の警察は5日、切断された手足が市内の2つの学校に送りつけられたと発表した。カナダでは先週モントリオール（Montreal）で切断された遺体の一部が政党本部に送りつけられる事件が発生したばかり。

　警察の発表によると、同日、人間の手とみられる物が入った小包がバンクーバー市内の小学校に届き、学校職員によって開封された。その数時間後、市内の別の学校に人間の足とみられる物が入った小包が届けられたという。遺体の身元を示すものは見つかっていない。

　バンクーバー警察は、「捜査は被害者の身元と小包が発送された場所の特定を中心に、外部の警察機関と連携して行う」としている。捜査関係者らはモントリオールの事件との関連性を示す証拠は見つかっていないと強調している。

　モントリオールの事件では4日、ルカ・ロッコ・マグノッタ（Luka Rocco Magnotta）容疑者（29）が逃亡先のドイツ・ベルリン（Berlin）市内のインターネットカフェで逮捕され、現在はカナダに身柄を引き渡されるのを待っている。

　またモントリオール警察は翌5日の発表で、同市市内の与野党の本部に送りつけられた手足が、同容疑者と交際していた中国人留学生、リン・ジュン（Lin Jun）さんのものと特定されたことを明らかにした。「カナディアン・サイコ」とも呼ばれているマグノッタ容疑者は、リンさんをアイスピックで刺殺し、切断した遺体をカナダ与党・保守党と野党・自由党の本部宛てに送りつけた容疑がもたれている。(c)AFP

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