【4月27日 AFP】(写真追加)国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の最高指導者で2011年5月に米軍に殺害されたウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の家族が27日未明、パキスタンからサウジアラビアに強制送還された。

 ビンラディン容疑者の殺害後、妻3人と娘たちはパキスタン当局に拘束されていた。パキスタンの裁判所は今月2日、妻3人と成人年齢に達した娘2人に、不法滞在の罪で45日の拘留刑と国外追放処分を言い渡していた。

 刑期は10日前に終わっており、前週のうちに強制送還されるはずだった。法的手続きに時間がかかったため強制送還が遅れたと説明されているが、サウジ側が受け入れに難色を示していたという情報もある。パキスタンの治安当局者は26日、「今日の夜、(強制送還に向けた)進展があった」と述べていた。

 ビンラディン容疑者の家族は妻3人、子供8人、孫1人の12人だとみられていたが、パキスタン内務省報道官は、ビンラディン容疑者の親族14人に対して国外退去命令が出されたことを明らかにした。

 27日午前0時ごろ、妻らは拘束されていたイスラマバード(Islamabad)の住宅からミニバスに乗って空港に向かった。妻らを乗せた得別便はサウジアラビアに向けて午前2時(日本時間同日午前6時)の少し前にイスラマバードの空港を離陸した。(c)AFP/Masroor Gilani

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