【4月26日 AFP】カナダ・トロント(Toronto)で中国人女子学生が殺害された事件で、殺人に関与した疑いで逮捕されたブライアン・ディクソン(Brian Dickson)容疑者(29)が21日、トロントの裁判所に出廷した。

 女子学生は15日未明、トロント(Toronto)のヨーク大学(York University)近くのアパートの地下室で、下半身に衣服を着けていない状態で発見された。報道によると、女子学生は7か月前からヨーク大学に留学していた。

 この事件では、女子学生が何者かと小競り合いになる様子を、女子学生とチャットしていた北京(Beijing)在住のボーイフレンドがウェブカメラを通じて目撃していた。
 
 カナダ紙グローブ・アンド・メール(Globe and Mail)は、「きちんとした身だしなみ」のディクソン容疑者が、手錠をはめられ、顔を紅潮させた様子で裁判所内に連れていかれたと伝えた。ディクソン容疑者はヨーク大学の学生で、グローバル政治を専攻していた。

 女子学生は事件のあった日、ウェブカメラを取り付けたノートパソコンで北京のボーイフレンドとチャットをしていた。午前1時ごろドアをノックする音が聞こえ、筋肉質で茶色の髪をした20代とみられる男性が、女子学生に携帯電話を貸してほしいと頼んだという。

 北京のボーイフレンドは、女子学生と男性が小競り合いになった様子をウェブカメラを通じて目撃したという。だが、ほとんどの場面はカメラの視界の外で起きたため、状況のほんの一部しか見えなかったと述べている。(c)AFP

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