【11月13日 AFP】米ニューヨーク(New York)連邦地検は12日、イラン政府の支配下にあるとみられるイスラム系慈善団体「アラビ財団(Alavi Foundation)」の資産の差し押さえをニューヨーク連邦地裁に申し立てた。

 差し押さえの対象は同財団が所有するニューヨークの36階建てのオフィスビル、同市内およびメリーランド(Maryland)、テキサス(Texas)、カリフォルニア(California)各州にあるモスク(イスラム教礼拝所)、バージニア(Virginia)州の物件など8つの不動産と、同財団とそのフロント企業が持つ9つの銀行口座。

 プリート・バララ(Preet Bharara)検事によると、同財団はイラン政府に違法に送金をしており、財団の業務にはイラン政府高官や同国の国連大使などが関与していたとしている。

 米国はイランがテロリストらに資金を提供し、民生目的だとして核兵器開発を進めていると非難してきたが、今回の事態で米国のイランに対する姿勢はさらに厳しいものになるとみられる。(c)AFP