【7月25日 AFP】イングランド南西部のスウィンドン刑事法院(Swindon Crown Court)は24日、前年、スーパーマーケットに落ちていた当たりくじを拾って換金した夫婦に対し、当選金3万ポンド(約467万円)の半分と利子を買い主に返還するよう命じた。

 マイケル・ステイシー(Michael Stacey)被告(44)と妻のアマンダ(Amanda)被告(34)は4月、すでに詐欺罪で保護観察処分11月の判決を受けている。この日の公判では当選金の扱いについて審理され、マイケル被告は1万5111ポンド(約235万円)を、アマンダ被告は5ポンド(約800円)を返還するよう判決が下された。夫妻はすでに当選金3万ポンドの半分を使ってしまったという。

 今回の裁判は、購入者のドロシー・マクドナ(Dorothy McDonagh)さん(61)がくじを主催するキャメロット(Camelot)に対し、購入時のレシートを証拠に自分が購入者であることを証明したことを発端に起こった。

 マクドナさんは残りの当選金も取り返すために、今度はキャメロットを相手に訴訟を起こす可能性をほのめかしているという。

 これに対しキャメロットは、くじ購入者には従ってもらうべき明確な手続きがあり、くじを安全に保管するのは購入者個人の責任だと主張している。

 キャメロットは「換金者がくじを拾ったものだと申告しなかったことが原因で発生した争いは、換金者と元の購入者の間の問題」「同情すべき状況だとは思うが、キャメロットはくじの購入者や当たりくじを拾った人物がわれわれのアドバイスに従わなかったことに責任を持つことはできないし、怠慢だとの主張にも異議を唱える」との声明を発表している。(c)AFP