【3月25日 AFP】米ペンシルベニア(Pennsylvania)州西部ローレンス(Lawrence)郡の裁判所で24日、妊娠9か月だった父親の婚約者の女性(26)を殺害した11歳の少年の予備審問があり、少年を未成年とみなさずに裁判を行うとの判断が下された。地元のピッツバーグ・ポスト・ガゼット(Pittsburgh Post-Gazette)紙が24日、報じた。

 これにより、少年は裁判で成人扱いされ、有罪となれば終身刑の可能性もある。少年の弁護団はさらなる法医学的証拠を入手し、この事件が少年裁判所で裁かれるよう申し立てを行うという。

 少年は前月、父親の婚約者が眠っていたところを後頭部から射殺した。胎児も酸素欠乏で死亡したため、2件の殺人で刑事責任が問われる。少年はショットガンをシーツで覆って隠し持ち、父親の婚約者を殺害した後、家から走り出てスクールバスに乗ったとされる。

 婚約者には4歳と7歳の2人の娘がおり、父親と少年を含め全員が同居していたが、親戚らは少年が婚約者やその娘たちに嫉妬していたと話している。

 罪状認否は5月1日に行われる予定。(c)AFP