【2月20日 AFP】カーニバル開幕を目前に多数の観光客が訪れているブラジルのリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で18日から19日にかけて、武装グループによるホテル襲撃事件が2件あり、宿泊客ら計47人が金品やパスポートを強奪され、同市警察が治安強化に乗り出した。

 中心部の小規模ホテルでは19日未明に拳銃や手りゅう弾、ナイフで武装した強盗団が襲撃。米国や英国、アルゼンチンなどからの観光客から、現金やパスポート、カメラを奪った。

 警察によると強盗団の1人がトイレを使用したいと言ってフロント係に近づき、フロント係を拘束してホテル内に侵入したという。

 18日にはコパカバーナ海岸(Copacabana Beach)のエコノミーホテルでも同様の強盗事件があり、滞在客13人が金品を奪われた。

 これらの襲撃事件を受けリオデジャネイロ市警は、カーニバルに向けてホテル経営者らと共同で立案した治安対策を前倒しして、19日から実施すると発表した。

 19日には市南部の住宅街サンコンラード(Sao Conrado)地区でも、ドイツ人と米国人の観光客グループ10人が、写真撮影中に銃で武装した男らによる強盗被害にあっている。(c)AFP