【12月5日 AFP】英議会で4日、ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)首相の政権が次年度の法制化を進めている刑罰対象に「著しく奇妙」なものがあるとして、野党・自由民主党のクリス・ヒューン(Chris Huhne)議員が見直しを求めた。

 1997年にトニー・ブレア(Tony Blair)首相(当時)が率いる労働党が政権の座について以来、労働党政権下で「故意に法廷弁護士のふりをすること」「権限を有する官憲の指示に反してパック入り卵を乱暴に扱うこと」「日曜日やクリスマスに行った狩猟の獲物となった鳥を販売すること」など、これまでに3600の行為が新たに刑法の罰則対象に加えられてきた。

 これについてヒューン議員は、「警察の業務や刑事司法制度を著しく複雑化した」と批判。また、「1人も死者を出さずに核爆弾を爆発させる行為に殺人罪の適用を可能にする核爆弾爆発罪など、明らかに奇抜なものが多すぎる」と、与党を厳しく追及した。

 これに対し、ジャック・ストロー(Jack Straw)司法相は、削除を求める各法令を1つ1つ詳細に検討できるよう、削除すべきだと考えるものを全て書き出しリストアップするようヒューン議員に求めた。(c)AFP