【4月17日 AFP】米連邦最高裁判所は16日、薬物注射による死刑執行をめぐる審理で、合憲とする判断を下した。薬物注射による死刑は、不必要な苦痛を伴うと指摘されたことから6か月以上中止されていたが、合憲と認められたことで再開される見通しとなった。

 裁判所は、賛成7人、反対2人で、薬物注射で処刑される死刑囚に苦痛を与えるリスクは、合衆国憲法修正第8条で禁じられている「残虐で異常な刑罰」にあたらないと判断した。
 
 米国では薬物注射による死刑執行が最も広く行われており、1999年の98人をピークに、06年も約53人が処刑されている。(c)AFP/Fanny Carrier