【11月13日 AFP】前月28日にソマリア沖で日本の会社が運行するタンカー「ゴールデン・ノリ」が海賊に襲撃され乗組員23人が監禁された事件で、脱出した乗組員1人が2日間漂流した後、無事救助された。ケニアの海運当局が13日、発表した。

 海員援助計画(Seafarers' Assistance Programme)ケニア支部長は「船舶が海賊に襲われた後、乗組員1人が船舶から脱出し、泳いでいたところを救助されたと聞いた。救出されるまで2日間泳いだそうだ」と述べた。

 「ゴールデン・ノリ」には、韓国人2人を含む乗組員23人が乗っていた。同支部長によると、救助された乗組員は現在、韓国にいるとの報告を受けたが、韓国人かどうかは確認が取れていないという。

 「現在、解放に向けた身代金交渉がシンガポールとマレーシアで行われている」と同支部長は述べ、身代金は、積荷の値段や種類、荷主、船舶の価格や船籍、乗組員の国籍などで異なるとしている。(c)AFP