【10月18日 AFP】コンゴ民主共和国(旧ザイール)政府は18日、武装勢力コンゴ愛国的抵抗戦線(Forces for Patriotic Resistance in IturiFRPI)元幹部ジェルマン・カタンガ(Germain Katanga)容疑者(29)を、オランダのハーグ(Hague)にある国際刑事裁判所(International Criminal CourtICC)に身柄送検した。

 コンゴ民主共和国の首都キンシャサ(Kinshasa)に駐在するICC幹部が明らかにした。今後、性的虐待や子供兵士の使用などの戦争犯罪で裁かれる。

 カタンガ容疑者は同国北東部イトゥリ(Ituri)地方で活動していたFRPIの幹部だったが、2005年に国内で拘束され、人道に対する罪3件と戦争犯罪関連6件で訴追されている。

 ICCの訴状によると、同容疑者は「Bogoro村の襲撃を計画・指揮し、約200人を殺害したほか、残りの村民に深刻な身体的損傷を与えた」ほか、女性や少女を性的奴隷とし、子どもを少年兵として強制的に徴募した罪に問われている。

 ICCのルイス・モレノオカンポ(Luis Moreno-Ocampo)主任検察官が2006年7月に訴状を提出し、「コンゴ法廷の協力により1日で処理された」という。(c)AFP/Sofia Bouderbala