【8月31日 AFP】米テキサス(Texas)州のリック・ぺリー(Rick Perry)知事は30日、薬物投与による死刑執行数時間前の死刑囚に恩赦を与え、終身刑に減刑した。この死刑囚は殺人犯ではなく、刑の執行に対して国際社会から非難が高まっていた。

 ぺリー知事は、恩赦・仮釈放委員会が減刑に6対1で賛成したことを受け、薬物が引き金となった殺人事件の共犯者として死刑宣告を受けていたケネス・フォスター(Kenneth Foster)死刑囚(30)の恩赦を、刑執行の6時間前に発表。声明で、「慎重に事件を分析した結果、フォスター死刑囚を終身刑に減刑することが適当と考えられる」と述べた。

 Foster死刑囚は、19歳だった1996年8月に、白人男性Michael LaHoodさん(25)の殺人に関与したとして、ほか黒人男性3人とともにテキサス州南部のサンアントニオ(San Antonio)で逮捕された。事件発生時は全員がマリファナを吸引していたとされ、フォスター死刑囚は3人を乗せた車を運転していた。

 恩赦が与えられなければ、日本時間31日午前8時に、同州ヒューストン(Houston)北112キロのハンツビル(Huntsville)で死刑が執行される予定だった。(c)AFP/Fanny Carrier