【8月27日 AFP】ロシアの検察当局は27日、前年発生したロシア人ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤ(Anna Politkovskaya)さんの殺害事件で、10人の容疑者を逮捕したと発表した。この事件は、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)政権下で報道ジャーナリストが直面する危険性を浮き彫りにした事件として注目を集めていた。

 ユーリー・チャイカ(Yury Chaika)検事総長はテレビ中継された会議でプーチン大統領に対し、「これまでに10人の容疑者を逮捕した。間もなく起訴されるだろう」と述べ、警察当局の捜査が「大きく前進」したことを強調した。

 ポリトコフスカヤさんは2006年10月7日、モスクワ(Moscow)中心部の自宅アパートの階段で銃弾に倒れた。生前はロシアのNovaya Gazeta紙の報道ジャーナリストで、チェチェン共和国(Chechnya)における残虐行為についての取材を行ったり、プーチン政権を批判した本を執筆するなど、精力的に活動していた。(c)AFP/Sebastian Smith