【7月10日 AFP】政府が課した価格統制に従わない企業に対する取り締まりの一環として、ジンバブエでは9日までに1328人の商店主や企業経営者が逮捕された。警察当局が同日、発表した。

 警察の広報担当によると、逮捕された商店主らのほとんどは罰金を課せられたが、この中には、6日以降に逮捕され現在裁判中の33人の企業経営者らも含まれている。

 オバート・ムポフ(Obert Mpofu)通産相は2週間前企業に対し、すべての商品とサービスの価格を半額にするよう指示した。これは、悪化するインフレの抑制を目的に指示されたものであったが、広く無視されていた。

 多くの製造業者は、政府の設定価格ではコストを賄いきれず、製品の製造ができなくなり、調理油や砂糖などの日用品の大規模な不足を招くことになると語った。

 ロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領は前週、不当に利益を上げている企業は政府が差し押さえ国有化すると警告していた。

 ムガベ大統領は、同国の世界一のインフレ率の上昇を抑止できないでおり、新聞によると、最新のインフレ率は、4月の段階で3714%とされている。現在は、5000%を超えていると見られている。
 
 取り締まりは為替ディーラーも対象になっており、今後も無期限に続けられるとみられている。(c)AFP