【Halbe/ドイツ 16日 AFP】ドイツ連邦最高裁判所は15日、かつてナチスの党章として使用され、国内では現在使用が禁じられている「かぎ十字」の図柄について、反ナチズムが目的ならばTシャツなどへの使用可能との判断を示した。

 南西部の都市Halbeで小物衣類の販売業を営むJuergen Krammさんは、バッジやTシャツなどに、かぎ十字を赤い斜線で消すなどした絵柄をつけて販売したところ、「かぎ十字」使用を禁じる刑法に違反するとして起訴された。

 下級裁判所では有罪判決が下されていたが、最高裁は同日 「ナチズムに対する反対姿勢が明白に示されていれば罪には当たらない」として、無罪を言い渡した。

 写真は赤い斜線でかぎ十字を消したバッジを見せるJuergen Krammさん(2006年9月7日撮影)。(c)AFP/DDP/MICHAEL LATZ