【9月28日 AFP】インドのムンバイ(Mumbai)で27日早朝に発生した5階建て住宅ビルの倒壊事故の死者はこれまでに少なくとも13人になり、さらに数十人ががれきの下に取り残されている。
 倒壊したのは地方自治体のBMCBrihanmumbai Municipal Corporation)所有の市東部にある住宅用ビル。27日夜までに救急隊が負傷者20人と無傷の27人を救出した。
 BMCによると、同ビルは築約30年で自治体職員とその家族などが住んでおり、居住者は今年4月に立ち退きを求められていた。

 ムンバイとその周辺は不動産価格が高いため、多くの低所得者、特に地方から新たにやってきた人たちの多くが、違法な欠陥住宅に住むことを余儀なくされている。
 ビルの倒壊はインド全土で問題になっている。英紙ガーディアン(Guardian)の集計によると、2012年には家屋や橋を含む2737件の建造物の倒壊によりインド全体で2651人が死亡している。(c)AFP/Rachel O'BRIEN