【7月13日 AFP】米サンフランシスコ国際空港(San Francisco International Airport)で6日に起きた韓国アシアナ航空(Asiana Airlines)機の着陸失敗事故で、死亡した中国人女子高生2人のうち1人が、現場に急行した消防車両にひかれていたことを確認したと、地元警察が12日、明かした。

 サンフランシスコ(San Francisco)市警の関係者はAFPに対し、犠牲者の1人が「少なくとも1度、消防車両にひかれていた」ことが分かったと述べた。だが、死因については当局が現在も検視を行っており、まだ断定できていないという。

 同関係者によると、消防隊は「事故後すぐに現場周辺を(消火用の)白い泡で覆ったため、地面に横たわっていた犠牲者の体も泡で覆われ、誰の目にも見えない状態だったと考えられる」。「よって、消防車両が移動した時に初めて、犠牲者の体が車両の進路内にあったことが分かった」という。

 また、病院関係者の発表によると、事故で負傷した182人のうち、重体になっていた少女が12日朝に死亡し、事故の犠牲者は3人となった。同関係者は、遺族の要望として亡くなった少女の身元は明かせないとしたが、中国国営の新華社(Xinhua)通信は病院筋の話として、この少女もまた中国人生徒だったと報じている。(c)AFP